友だちの家のネコ、あんずちゃんがとてもかわいい。もっさりしたグレーの毛。ブリティッシュショートヘアという外国のニャンコなんだって。いい毛皮着てるねえ。
一方我が花子さんは、白黒のハチワレ。トムキャット柄とも言うのかな。わたくし、この柄に弱いのです。それは小学生の頃、うちに住みついていた「みいこ」というおばあさん猫がとてもやさしくて、ひとりっ子で鍵っ子のわたしをなぐさめてくれた想い出があるからなのだけど、わたしはその幻想にとりつかれて、里親募集の集いをのぞいては、ハチワレ猫を探して歩いた。しかし、なかなか出会えない。あきらめて茶トラのオス猫を引きとろうと決めかけていたとき、隣のケージに入ったネコの担当のおばさまが、「こっちにもいるんですよ」と毛布を開けた。そこに寒そうに丸まったハチワレ猫、花子さんがじーっとにらんで居たのでした。