花子さん、おばあさんになる

人間年齢100歳の老いねこ日記

奇跡の100歳

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 保護猫の花子の誕生日は本当はわからないのだけど、なんとなく1999年9月9日あたりではないかと予想しているので、今日で21歳、人間年齢100歳を迎えたことにします!パチパチパチ。

 

  

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 いやあ、今回ばかりは本当に奇跡を見ている気分です。前回の投稿後もずっと点滴に1日置きに通い(週2回なんて夢だった...)、それでもどんどん元気のなくなっていった花子さん。ごはんをまったく食べなくなって暗い部屋の隅で寝るようになった8月27日、舌を出して呼吸が荒くなった姿を見て、ああ、いよいよお別れのときが来たな...と、やせた背中を撫でながら「もうすこしで21歳だったのにね。ありがとね。がんばったよ」と添い寝をした。目が覚めたらもう生きてる花子は見られないかもな...。

 翌朝、花子は生きていた。でも呼吸がちょっと荒い。すこしでも楽にしてあげよう...と、点滴に連れて行った。週末の予定はキャンセルして待機。そんな日曜の夜、なんと5日ぶりにごはんを少し食べた。

 

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 それからは実によく食べる。びっくりだ。もっと驚いたのはその食べ方。いまだかつてないほどのがっつき方。出されたものは速攻でガツガツ食べる。むせても食べる。皿も舐める。まるで、三途の川で溺れて戻ってきたような食べっぷり。(今は落ち着きました)

 

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 そんな中、喜んで舐めていた猫用ミルクがお腹に合わなかったのか、下痢をして休診日の夕方に病院に連れて行った。時間外手当5000円。翌々日には下痢から膀胱炎になったみたいで、また抗生剤を処方。ここまでの病院代は、特別給付金の額に近づいて行く。

 ガツガツ食べるようになったら体力が戻ったのか、夜泣きして歩き回る認知症の症状が復活。オシッコはおむつを1日10枚くらい交換するほどするし、便秘に苦しむ花子の肛門を押してウンコを出してやったりもする。かくして花子ばあさんの介護はわたしたちヘルパーの体力を奪って行くのだった。

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でも、奇跡の100歳をお世話するのはシアワセなことよね(ニッコリ)。

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 がんばれ〜(わたしたちも)