『俳句、短歌、川柳とともに味わう猫の国語辞典』なるものを買いました。ねこが詠まれた句などを2400も集めた辞典。パラパラめくると、大昔から皆さん結構ねこにやられてます。わたしがねこの俳句をつくってしまうのも仕方ないことだな。
そんなわたくしの最近のねこ俳句はこちら↓
春の闇ねこに耳打ちするをんな
俳句はムズカシイ。俳句年齢にはまだ早い。そうおもって敬遠していたわたしが突然、俳句入門したのは2015年の春。横浜のBUKATSUDOなるおしゃれなシェアスペースで俳句の教室がはじまると、インターネットの記事で目にしたのだ。お試し体験があったので出かける。講師の俳人は堀本裕樹さん。配られたプリントに「上の句」が空欄になった俳句があった。おもいついた季語を入れて、句を完成させるあそびらしい。どれどれと入れてみたらおもしろい句になった。「毒りんごぶつけてみたき男かな」堀本さんが笑って「すごいですね、毒りんご。これは?」とたずねる。「食べたら殺してしまうけれど、ぶつけるだけなら殺さずに済むとおもって」と答えた。毒がついてもりんごなら季語になるとおもっていたアホです。
俳句にはすこし縁があって、俳句に絵をつける仕事をいくつかやらせてもらったことがある。けれど、句と絵の距離をつかむのにずいぶん苦労した。イラストレーター有志の勉強会で句会をやったこともあったけれど、どう鑑賞していいのかさっぱりわからなかった。俳句のセンスなし…。そんなわたしだけれど、この堀本裕樹さんという若くて爽やかな先生の「俳句のいろは教室」なら、一から始められそうだとおもった。(あ、先生目当てじゃないですよー)今年は何か始めたいなと思っていたときに、新聞で103歳の俳人、金原まさ子さんの記事を読んだのも後押しになったのかもしれない。いざ、俳句の世界へ。
2015年1月19日の読売新聞 ↓
まさ子さんは49歳で俳句を始めて103歳で「現代俳句協会賞特別賞」を受賞された。すばらしい。受賞もすばらしいけれど、のめりこめるものを見つけ、それを長く続けていることがすばらしい。つくられる俳句の独特な世界は年齢など遥かに超えており、エッセイもゆかいですばらしい。103歳(現在は105歳?)までお元気なのも大変すばらしい。
二年前のわたしは「うっかり長生きしちゃったらどうしよう。何をしよう」と、長生きを恐怖に思っている47歳で、何か趣味があると楽かなあとぼんやり物思いに耽っておりました。なるべくなら、人と付き合いがあって出かけたりするものがいいな、と。
ま、そんなこんなで俳句をはじめてみたわけです。寿命のことはわからないけれど、まさ子さんを目標にしてみてもいいかもしれない。ゆかいに生きられそうだもの。
つづく
※花子さんのことを全然書いてない俳句ブログになってしまいました。花子ファン(?)の方すみません。もう少し続きまーす。