花子さん、おばあさんになる

人間年齢100歳の老いねこ日記

「つめ切り戦争再び」

 たいへんおまたせしました。「つめ切り戦争再び」です。また始まっています。

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つめ切り戦争 - 花子さん、おばあさんになる

速報!つめ切り戦争終わる - 花子さん、おばあさんになる

 魔法のマスクで終わりを告げたはずの戦争が、なぜ再び起きているのか。それは、この覆面マスクの効果が、まったくなくなってしまったからなのである。効果がないどころか、これを装着すると唸って大暴れしてズレてかみつくのです。なんだかさらに凶暴になっています。マスクが嫌になったのかな?とすっぴんでトライ。

 

         

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 まあ、そうなりますわね。さて、どうしたものか。   f:id:hananeco:20180603230821j:plain

そうだ。前に群ようこさんのエッセイで読んだことがある。群さんちのハチワレ老猫のしいちゃんも、つめ切りを嫌がって困る。熟睡しているときに一本ずつ切っている、と書いておられた。(それでも無理で今は動物病院で切ってもらっているらしいけれど)よし、その作戦で行こう。

 

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しいちゃんのほうが何倍もおとなしい

(矢吹申彦さんの装画かわいい)

 

  そーっと寝ているところに近づく。それで目を開ける場合は断念する。何をしても起きないぐらい熟睡していないといけない。

 

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 まず一本をプチン!

 お、起きない!いいぞいいぞ、

 もう一本プチン!

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あ、起きちゃった...

退散退散。

翌日も、トライ。

一本プチン!

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あ、今日は一本で断念。。

ということを繰り返して、なんとかつめ切り戦争を回避している。

しかし、親指だけはやらせない。巻き爪になっているからだろう。

コマッタなあ。この闘いが完全に終わる日は来るのだろうか。

 

 

 

花子は生きているのか?

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 もちろん、生きております。ついでにわたしも生きております。

「いつまでこたつの絵のままでほったらかしておくのだ!」とクレームが入って来ましたので、更新することにしました。個展のお知らせをすると書いたまま、お知らせもせずに個展が始まり、慌ただしく終わり、終わったら仕事がたまっていて、さらにGWの前にやらなくちゃ!という雑事をやって、胃カメラ飲んだらポリープをふたつ取られて、お金は足りず眠気は覚めず。そして、気づいたら5月です。

 ああ、こうやってまた目の前のことだけ片付けて、今年も終わるのでしょう。

って、気が早い?いや、もう予想できます。毎年のことですもの。

 と、ひとまず、今日のところはこの辺で失礼します。

次回は「爪切り戦争再び」というお題で更新します。お楽しみに!

 

 

こたつと猫

 すっかりご無沙汰しております。寒いですねえ。インフルエンザになっていませんか?わたしは、インフルエンザになったことがないので、たぶんこの先も大丈夫だと自信をもっております。

 うちの花子さんの老化現象も横ばいで、本日みなさまにお伝えすることは特にないのですが、あまりに更新しないと忘れられてしまうぞと焦って、今、パソコンの前にいます。

 そんなわけで、この季節にぴったりな絵を載せてみます。

 

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 この絵には元ネタがあります。引用?ってやつです。

 鈴木春信「水仙花」です。

 

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パクリかよ〜!

違います。すっごい適当な本歌取りです。

 「水仙花」を「アネモネ」に変えましたがアネモネは晩春の季語なので、季節がズレちゃいます。ので、このこたつは「春炬燵」ということでおねがいします。

 

春...できるだけゆっくり来てほしい。春の個展の準備が進んでないのです。。

もう少し近くなったら、個展のお知らせしますね。よろしくお願いしまーす。

 

という訳で、

花子さんもわたしも元気は元気ですので、ご心配なきよう。

 

 

 

  

 

いぬ年のねこ派

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 すっかりご無沙汰してしまいました。もう1月8日ですが、あけましておめでとうございます。今年も細々とつづけてまいりますので、お付き合いのほど、どうぞよろしくおねがいいたします。

 

 今年は雨の成人の日。気の毒だけれど、まあ仕方ないですね天候は。

   ねこの場合、二十歳はねこ年齢の1歳半だそうで、おもえばあの頃の花子さんはやんちゃでお手上げな事件ばかりでした。一方、飼い主のわたしの二十歳は可愛げなく、日々自分に対する不満ばかりでした。人間もねこもなかなか大人にはなりきれないものですね。


 年越しは、恒例の「友だちの実家で酒盛りしながら紅白をみる集い」でしたが、今回から仲間が加わりました。柄の配分が花子さんと似ている「小梅さん」です。

 

 

 

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 はじめはビビってオシッコを漏らしてたのに、そのあとはわたしの顔中をなめまくることに熱心で、激しいチューの嵐にうれしい悲鳴。テレビも見てられない。ワンコってこんな積極的だったっけ?と、すっかりねこ派になっていたわたしは驚く。た、体力がもたん!すっかり老いねこのエネルギーに慣れていたのね。

 家に帰ってひと眠り。ゆるゆると2018年が始まった。だいぶ平べったくなったからだで寝そべる花子さん。相変わらず、わたしを見ても知らんぷり。まあ、それで良し。下り坂をゆっくりのんびり歩いてちょうだいな。

 

 

 

モーゼスおばあちゃん

 

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 「人生100年時代」に突入しているらしい。げんなりする。長生きすることが怖い。若いころに「そんなに長生きしたくないなあ、60歳くらいでいいかな」なんて言っていたわたしは甘い。そんなのすぐやってきてしまう。なんの準備も出来ていないのに。

 アメリカで愛されたおばあちゃん画家、グランマ・モーゼスは75歳から筆をとり101歳で天国へ行くまでに1600点もの絵を描いた。絵を描くまでは農家で働きづめ、5人のこどもを育てあげ、70歳で旦那さんを見送り、リュウマチで動かない手のリハビリをかねて絵を描き始めたのだ。すごいすごい。 

 

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 美術学校で基礎をきちんと学んだことのないわたしが今、イラストレーターになって仕事をしている。仕事をこなしているうちに、やっとプロ意識のようなものが生まれたけれど、はじめのころは「わたしが名乗っていいのかな」と腰が引けていた。

 絵を描くようになったころに、グランマ・モーゼスの画集を見つけて買った。もともと素朴派の絵が好きで、いわゆるフォークアートはわたしの居場所のような気がしていた。その頃のクロッキー帳にはモーゼスおばあちゃんを模写した絵がけっこうある。わたしの場合は模写が一番の学習法だった。でも、そのモーゼスおばあちゃんも「模写で学習」のひとだった。

 

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はじめての個展に出品された絵。このとぼけた顔の天使の絵には元ネタがある。

 

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 絵の上手いひとが模写したら、上のような絵にはならないとおもうけれど、わたしにはよくわかる。すごくよく見て描いてもこうなるのだ。

 

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  これを見たときにはうれしかった。わたしも同じようなことをしていて、それを隠していたから、これでもいいんだ!と安心した。

 

 

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 わたしは刺しゅうでも絵を描くのだけれど、モーゼスおばあちゃんも絵を描くまえには刺しゅうで絵をつくっていたらしい。

 

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 もしも寿命が100歳くらいまであるとしたら、モーゼスおばあちゃんを見習ってみようかな。かすかなわたしの希望のたね。長生きが怖くないための。

 

 

 

おばあちゃんの匂い

 毎朝、花子さんにくすりを飲んでいただくため、ノドをなでなでして上を向かせ口を大きく開ける。そのたび、入れ歯洗浄剤のCMみたいなことを言いたくなる。「おばあちゃん、お口くさ〜い」。子供のころの居候猫みいこの晩年は相当なものだった。これは、老人には限らないことで、こどもだって、わたしだってあることだけど。だいたい体調を崩していて、そのサインだったりもするし。花子さんは腎臓がわるいからくすりを飲んでいるわけで、健康ではないから尚更かな。

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 そして、この頃は便秘に悩まされいる花子さん。ふんばってふんばって、小指の先ほどもないフンをやっとひねり出している。みかねた人間のおかあさんがお腹をマッサージしてやって、なんとか出している。食欲も落ちてずいぶん痩せてきた。

 う〜、おばあちゃん、しっかりしてよ〜。嫌がる花子さんのお口にチュッチュッするわたし。くさくないくさくない。ホントくさくないよ。カワイイカワイイ。

 

 

 

ひふみんねこ

 宣言どおり更新があいてしまい、12月に突入です。みなさま、お変わりありませんでしょうか。わたくしは、参加していた展覧会「風刺画ってなに?」が終わりまして、平常運転になりました。お越しくださった方々、どうもありがとうございました!前回、ちらりとお見せした絵の全容はこちらです。2コママンガです。

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『クロネコのお昼寝

ヤマト運輸は今年6月、社員の休憩時間の適切な取得などを理由に、12〜14時の時間指定を廃止した』

  説明するのも野暮ですが、お昼寝から起きてみたら大事な子ネコちゃん(荷物)を落としてしまったクロネコさん。業界シェア2位の佐川さんがキャッチ!という絵です。実直なクロネコヤマトの方がこんなお昼寝するわけありませんけれどね。

  今回、風刺画について悶々としながら、自分に引き寄せて5点描きました。まあ、なんとかなるかなという段階で、ふとオマケ的作品を作りたくなって、ギリギリにお人形3体を完成させました。お気に入りはこちら↓

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 絵を描いて、切り抜いて、穴を開け、棒を切り、ひもをつけて、久々の工作時間!

さあ、これは誰だ?

 

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  じゃ〜ん、ひふみんにゃ〜!

 ひふみんは猫と会話が出来る。モノマネもかわいい。猫を愛しているからこそ、だね。で、どれくらいお好きなのかなあと調べてビックリ。近所のノラ猫にエサをやって、周辺の住民に迷惑をかけたということで訴えられ204万円の支払いを命じられていたのだ。ああ、なんて胸の痛い出来事なのだ。もう、ひふみんを猫さんにしてあげよう。手には1日8枚食べるという大好きな明治チョコレートと将棋の駒(なんとなく金にしてみました)、ネクタイは長めに。ヒモを引っぱるとかわいく万歳します。自分でつくって吹き出しました。ここに動画をアップする方法がわからないのがザンネンです。

で、これが風刺画なの?

ニヤリと笑ってしまったら、それは風刺画。そう決めました、わたしは。