花子さん、おばあさんになる

人間年齢88歳の老いねこ日記

はじまりはネコの日

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  7月の絶不調のすべてはニャンニャンニャンの猫の日、2月22日に受けた人間ドックから始まっていた。横浜市の特定健診は毎年受けていたけど、それにはレントゲンや胃のバリウム検査は付いてない。胃の調子がわるいときは近所のクリニックで胃カメラの検査をしていた。

 わたしが加入している文芸美術国民健康保険組合では、人間ドックの補助をしてくれている。ベーシックなタイプなら全額負担してくれるという。ラッキー!早速電話。ところが、加入1年未満では受けられなかった。翌年、受けようとしていたのにウッカリ申し込み時期を逃した。で、3年目の今年受けたのである。

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  氷雨降る中、指定の健診センターへ行く。血圧は相変わらず低く、視力がだいぶ落ちていた。胃のバリウム検査へ進む。胃を膨らます発泡剤の錠剤を渡され、コーヒーミルクくらいしかない少量のバリウムで飲むように言われる。

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 こんな大きいの飲めるかな?と不安におもったら、案の定飲み込めず食道でひっかかった。そこでシュワシュワと発砲しだした。ふがふがしているとスタッフの若い女性が「吐き出しますか?」と言う。こんなとこにひっかかってるものをどうやって吐き出すのだ...。すると、レントゲン技師の男性が「どうしたの、なにやってるの」と出てきた。「こちらの方が...」「ああ、いい、いい。もうこっち来て。バリウム飲んで」コップいっぱいのバリウムを飲んだ。でも、なんだか食道にひっかかりを感じる。訴えるヒマもなく、指示されるがまま動く。

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  終わるとすぐに、胸部レントゲンへ行かされた。すべて完了。下剤を渡されて帰る。

 

 2週間程度で、結果が送られて来た。

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 要検査がふたつあって、食道に何かある、縦隔に影があると書いてある。「あれだ、発泡剤!食道にひっかかってたんだ〜」とおもった。友だちも「あそこの人間ドックは基準が厳しめだよ」と言っていたし、まあ気にするほどじゃないな、というか、今それどころじゃない。来月の個展の絵が全然出来てない!今、再検査なんかして食道ガンなんか見つかった日にゃ大変だ。個展が終わったら検査に行こ〜。

 そして、バタバタと個展は終わった。終わったら次は溜った仕事をやっつけなければならなかった。で、近所のクリニックに検査結果を持って行ったのはゴールデンウィーク直前。胸部CT検査は大きな病院へ行かねばならないのでGW明けを予約。28日に胃カメラを飲んだ。

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 麻酔がよく効き2時間くらい寝て起こされる。寝ぼけまなこで先生の話を聞く。「ポリープが2個あったので取っておきました。簡単な手術に相当するので保険に入っていたら対象になりますよ。書類持って来たら書きますからね」「はあ」

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 お会計で一万九千円くらいの金額を言われて呆然。「すみません、そんなにお金持って来てなくて、家に取りに行っていいですか」「霜田さんは検査結果を聞きにまたいらっしゃるから、そのときでもいいですよ」いやはや恥ずかしい。

 2時間も寝たというのに家に帰ってまた爆睡した。

 ゴールデンウィークには左手がけんしょう炎になり、湿布をぐるぐる巻いて過ごした。なんだか体が弱っている気がする。

 

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 そして、GW明けに市民病院でCTを撮った。その結果を持って近所のクリニックへ行く。先生がいつもより真剣に「ああ、これは、大きいな。悪いものじゃないけど、縦隔腫瘍というか、気管支にのう胞があるね。手術したほうがいいかな」「へ?手術」「自覚症状は?」「大きな錠剤とか、たまに食事が飲み込みづらくなってましたけど」「どれどれ、と胃カメラの検査結果をまた見る。ああ、ちょっと押されて細くなってるところあるねえ」「はあ」「呼吸器専門の病院の先生を紹介しよう」「はあ」。なんだか狐につままれた気分でいると、先生が電話をかけて交渉してくれている。それはいいのだが、このクリニックはカーテン一枚隔てたところの中待合室に3、4人入れるから、個人情報ダダ漏れなのだ。

 

 

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   ずいぶん時間がかかったうえに、みなさんにすべての情報がつつぬけなので、出て来たときの視線がなんとも...。紹介状を書いてもらって帰る。

 

 翌週の月曜の朝8時半くらいに病院へ行く。1時間くらい待って呼ばれる。T先生ってどんな先生かな...と入って行くと、

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 嶋田久作に似ていた。感じはわるくない。造影剤入りのCT検査や色々やってみないとはっきりとは言えないけど、内視鏡で出来るでしょう。ただ、色々癒着しているので、動脈から出ている細い血管も引き抜いてしまったら、開胸手術になりますねと言う。「開胸...」おおごとだな。。マイッタなあとおもいながら、手術をすることにした。先生の首にぶら下がってるカードの写真がとても若くて人相が違う。こんなにかわいい顔がずいぶん渋くなっているんだから、まあ大丈夫だろうとおもった。

 そうして約1ヶ月後の、7月2日に入院したのだった。

つづく