花子さん、おばあさんになる

人間年齢88歳の老いねこ日記

おばあちゃんの匂い

 毎朝、花子さんにくすりを飲んでいただくため、ノドをなでなでして上を向かせ口を大きく開ける。そのたび、入れ歯洗浄剤のCMみたいなことを言いたくなる。「おばあちゃん、お口くさ〜い」。子供のころの居候猫みいこの晩年は相当なものだった。これは、老人には限らないことで、こどもだって、わたしだってあることだけど。だいたい体調を崩していて、そのサインだったりもするし。花子さんは腎臓がわるいからくすりを飲んでいるわけで、健康ではないから尚更かな。

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 そして、この頃は便秘に悩まされいる花子さん。ふんばってふんばって、小指の先ほどもないフンをやっとひねり出している。みかねた人間のおかあさんがお腹をマッサージしてやって、なんとか出している。食欲も落ちてずいぶん痩せてきた。

 う〜、おばあちゃん、しっかりしてよ〜。嫌がる花子さんのお口にチュッチュッするわたし。くさくないくさくない。ホントくさくないよ。カワイイカワイイ。

 

 

 

ひふみんねこ

 宣言どおり更新があいてしまい、12月に突入です。みなさま、お変わりありませんでしょうか。わたくしは、参加していた展覧会「風刺画ってなに?」が終わりまして、平常運転になりました。お越しくださった方々、どうもありがとうございました!前回、ちらりとお見せした絵の全容はこちらです。2コママンガです。

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『クロネコのお昼寝

ヤマト運輸は今年6月、社員の休憩時間の適切な取得などを理由に、12〜14時の時間指定を廃止した』

  説明するのも野暮ですが、お昼寝から起きてみたら大事な子ネコちゃん(荷物)を落としてしまったクロネコさん。業界シェア2位の佐川さんがキャッチ!という絵です。実直なクロネコヤマトの方がこんなお昼寝するわけありませんけれどね。

  今回、風刺画について悶々としながら、自分に引き寄せて5点描きました。まあ、なんとかなるかなという段階で、ふとオマケ的作品を作りたくなって、ギリギリにお人形3体を完成させました。お気に入りはこちら↓

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 絵を描いて、切り抜いて、穴を開け、棒を切り、ひもをつけて、久々の工作時間!

さあ、これは誰だ?

 

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  じゃ〜ん、ひふみんにゃ〜!

 ひふみんは猫と会話が出来る。モノマネもかわいい。猫を愛しているからこそ、だね。で、どれくらいお好きなのかなあと調べてビックリ。近所のノラ猫にエサをやって、周辺の住民に迷惑をかけたということで訴えられ204万円の支払いを命じられていたのだ。ああ、なんて胸の痛い出来事なのだ。もう、ひふみんを猫さんにしてあげよう。手には1日8枚食べるという大好きな明治チョコレートと将棋の駒(なんとなく金にしてみました)、ネクタイは長めに。ヒモを引っぱるとかわいく万歳します。自分でつくって吹き出しました。ここに動画をアップする方法がわからないのがザンネンです。

で、これが風刺画なの?

ニヤリと笑ってしまったら、それは風刺画。そう決めました、わたしは。

 

 

 

よい報告

 報告がないのはよい報告、とでも申しましょうか。花子さんの近況報告がないのは、わるいことがない(=よい状態)、ということでございますので、ご心配などなきよう。数値は横ばい状態ですが、腎臓のくすりも毎日飲んでますし、夜鳴きと徘徊はややおとなしめになっておりまして、人間たちはなんとなく平穏にくらしております。毎月の病院代は痛いけど…。

 

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ねえ、花子。(呼べども無視)

 

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ねえねえ、花子。(近寄っても無視)

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ねえねえねえ、花子。(意地でも無視)

 

 11月22日から人形町ではじまる企画展に参加します。風刺画の展らん会です。風刺画ってなに?とお思いでしょうか。描くほうも「風刺画ってなに?」状態です。

Vision’s presents The Illustrators’ Gallery Vol.8「風刺画ってなに?」 – 人形町ヴィジョンズ

 自分の描いている絵が風刺になっているのか、立ち止まってふと考えてみると、まったく自信がない。というか、絵にする前の段階(ひたすら考える)が長過ぎて、端から見るとなにもしていないように見えることでしょう。

 

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 これは「クロネコのお昼寝」という絵の一部です。風刺が効いてるかどうかは、是非ギャラリーにてご確認くださいませ。いや、もう風刺が効いてなくても、なんでもいい。ニヤリと笑ってもらえれば!(って、それが風刺が「効いてる」っていうことなんだろうけれど)

 

…ということで、お尻に火がついてきましたので、しばらく更新がないかもしれませんが、更新がないのはよい更新、ということでどうかひとつお許し頂いて、懲りずにこれからもこのブログ、よろしくおねがい申しあげまするるる〜

 

 

 

作家の猫

 もし猫に生まれることがあるとしたら、わたしは武田家の「玉」になりたい。実際、玉と暮らした武田家の娘である武田花さんもそうおっしゃるのだから、それはもうしあわせな猫人生だったと想像する。作家武田泰淳、武田百合子夫妻とともに、富士の山荘で野原を闊歩し、赤坂の家で高級鮮魚店のアジやカマス、ヨード卵をなめる生活。食べに食べ、8キロにまで太ったのに19年病気もせずに生きたのだそうだ。薬で生き延びる現代の猫とは違い、好き勝手しながら楽しく暮らした結果の長生きであるから、選べることならわたしもそっちを選びたい。

 

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 コロナ・ブックスシリーズの「作家の猫」と「作家の猫2」はいつ見てもわたしをうっとりとさせる。まず、作家の存在に憧れ、その生活の中にどっしりと猫がいるということに憧れ、その猫たちのチャーミングさに若気る。作家と猫の関係が写真からだけでも伝わってきて、読まずに眺めて終わってしまう本なのだ。

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 このブログをはじめようと思ったのは、我が家の老いねこをテーマに本を作りたいと夢見たからなのだけど、それにはまず文章修業が必要だと感じた。駄文ではあるけれど、その駄文も週に一度、読み手を意識して書けば、上達していくのではないだろうかと考えたのだった。(悲しいかな今のところちっとも上達していない)今まで何度か文章修業をしたい、せねばと思ったことがあり、古本屋で「私の文章修業」という本を買ったこともある。その本がこの十年どこにあったかと言うと、恥ずかしながらベッド横の目覚まし時計の下である。見やすいように目覚まし時計の高さ調整として使われていた。版画家の池田満寿夫の装丁がきれいなのと、今では珍しいビニールカバーがかかっていて、ホコリに強そうなので選んだのだ。

  久々に晴れた朝、掃除の途中にふと手にとって読んでみたら新鮮だった。そうそうたる顔ぶれが昭和53年「週刊朝日」に書いたエッセイで、わたしなどはやはり絵描きの文章に惹かれる。修業なんてしていないということを、そのひとらしい文体で書かれていると、「それならわたしにも書けるのでは?」と、その気にさせられてしまう。

 

 武田百合子さんは立派に随筆家であったけれど、この本での肩書きは(故武田泰淳夫人)となっている。夫に日記を書いてみろと日記帳を渡されてしぶしぶ書き始めたから、遠慮というか、自覚がないというか、何かそんな心持ちだったのかな。わたしは、そんな百合子さんの文章が好きで、真似してみたいとおもっているけれど、天衣無縫は真似も修業も出来ない、天賦の才能なのだ。そう知りつつも、こうして今日も老いねこの近況そっちのけで、だらだらとどうでもいい文章を綴っている。わたしの文章修業は、こんな感じでのらりくらり続いていくようだ。

 

 

 

 

秋やすみ

 大安、選挙、台風の日曜日。みなさまお元気でしょうか。わたくし、秋やすみのあれこれで更新忘れていました。(忘れてたのかよ!)のぞきに来てくださっていた方すみません。台湾に行ってきました。狙って行った訳ではないですが、ちょうど誕生日を挟んでいたので友人たちにお祝いしてもらってよい思い出になりました。

 誕生日の記念に、十分(シーフェン)でランタンに願いごとを書いて飛ばしました。想像以上に大きくてびっくり。手が届きそうでなかなか届かない願いごと4つを(欲張ったわけではなくてランタンは4面ある)筆に墨をつけて描きました。思い返すと小っ恥ずかしいので、森のどこかの木に引っかかっていないことを願います。

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 お迎えしてくれたニャンコ。

 

 わたしが海外旅行へ行くという日に限って、体調不良になる花子さん。んもう、子どもか? と思う。今回はお腹をこわしていた。前にパリに行ったときは膀胱炎。まあ、大事には至らず、元気回復していますけれど。有難いことにジジババ(主にババ)が面倒を見ていてくれるので、こうして旅行も行かれます。謝謝。

 

 

そうそう、旅行前に銀座のasagi ギャラリーでの企画展に出していた絵。

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「晩ごはん、まだ?」

 こちらお買い上げ頂きました。ありがたや〜

 

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「ねことグリーン」

 漫画家の大島弓子さんみたいに、たくさんのねこのお世話をしたい気もするけれど、実際もんだい無理ですので、絵の中だけで。

 

 

 来月は「風刺画」の企画展に参加します。近くなったらお知らせしまーす。ね。

 

 

 

トラ子ロス

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 愛人猫トラ子の姿がもう2週間近く見えない。最後に会ったのは台風の前だった。遠くから鳴きながら走ってきて、いつも通り贅沢にシーバをガツガツ食べた。後ろ姿があまりに痩せていたので、嫌かもしれないなとおもったけど、腰のあたりをなでた。「痩せたねえトラちゃん、しっかりね」。あれは、わたしの野生の勘、虫の知らせだったのか。

 台風の夜をどんなふうに過ごしたのか、わたしは知らない。台風のあとの数日、なんだかんだと忙しなく過ごしていてトラ子のいる丘に行かなかった。やっと時間が出来て出かけたらいなかったのだ。時々姿が見えないときもあったけれど、翌日行くといつも通り、にゃ〜っと鳴きながら出てきた。今度もそうだろう、いや、そうであってほしい。そう望みをかけて通う。でも本心は、今回だけはもう会えないのかもしれないと思っている。空振りだろうと思いながらも出かけているのだ。

  「ひよっこ」も「やすらぎの郷」も終わってなんだか淋しい秋だけど、それよりも今のわたしは「トラ子ロス」である。散歩の理由が突然なくなってしまったのだ。もう7、8年続いていたのに。仕事が乗ってきて散歩に行くのをためらうときも、小雨が降って出かけたくない冬の午後も、トラ子のことが気がかりで支度をして外に出た。

 

  トラ子に避妊手術をしてやったという赤い口紅のマダムなら、事情を知っているかもしれないと思って時間帯をずらして行ってみたけれど、会えない。もしかしたら、あのおばさまが弱ったトラ子を猫屋敷に連れていって、他の猫たちと一緒に面倒を見てくれているのかもしれない。きっとそうだ、きっときっと。

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  でも、わたしは思い出した。飼い猫ではない、愛人猫の最期を見届けることができない淋しさを。見届けないから、どこかで生きているのではないかと諦めきれないモヤモヤしたきもち。さよならが出来ないまま、お別れするのが愛人猫なのね。

 

また明日もわたしは出かけてしまうのだろう。空振りでもいい。

 

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 トラ子の丘にきれいな黄色の菊が咲いていた。

 

 

 

ペットショップへいくまえに展

 

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 前回お知らせした、西荻窪ウレシカさんでの企画展「ペットショップへいくまえに展」が始まりました。小さめのネコの絵4点を出してます。わたし自身はまだ行けてないのですが、ネコの絵がお待ちしています。

 うちの花子さんも保護ネコですし、今までペットショップで買ったのは、幼稚園生のとき、お年玉で買った文鳥くらいなもので、あとはたまたま一緒に暮らすことになったいきものばかりです。犬も好きなのですが、住宅事情が一緒に暮らすことを許してくれないので、なんとなくネコ派です。わたしの描く犬に思い入れがない!と友人たちは笑いますが、そんなことないです。親戚の家で飼ってた柴犬のジローのことは、今思い出してもウルウルしちゃう。

 犬や猫が気の毒な目にあっているというニュースを見るのが、水爆実験のニュースを見るより腹が立ちます。金正恩のほうが恐ろしいとはわかっていても、動物虐待の犯人がメラメラと憎い。そんな情けない動物好きです。甘いなあ。

 まあ、そういう社会派の展覧会ではまったくなくて、参加者の方々もみなさん動物好きなので愛情たっぷりの絵が見られるのではないでしょうか。(と、想像で申し上げてます)お近くに行かれることがあったら是非のぞいてみてくださいね。

 

 ということで、今日はたよりな〜い宣伝だけでごめんくださいませ〜

 

http://www.uresica.com/gallery.html#event